【ネタバレ無し】原作未読向けSAO3期 (アリシゼーション) 16話解説・考察
SAO3期(アリシゼーション)16話の解説を原作のネタバレなしでします。15話の解説はこちら。
各話はAmazonプライムビデオ, Huluなどで配信されています。見直し等される方は、参考までにどうぞ。(本記事更新時点での情報です)
※上部のアイキャッチ画像は公式の14話予告より引用させていただきました。
解説
今回は前回途中で終わった整合騎士ファナティオとの戦いの続きから始まり、昇降係の女の子とのやり取りを経て、整合騎士アリスとの戦闘の後キリトとアリスが壁に空いた穴からカセドラルの外へ放り出されてしまうというところまでが描かれました。この記事ではキリトがファナティオを助けた理由、アリスの剣(金木犀の剣)、壁に穴があいた理由の3つに焦点を当てて解説したいと思います。
キリトがファナティオを助けた理由
キリトはカーディナルからもらった短剣を使ってまでしてファナティオを助けましたが、これにはキリトの目指すものが大きく関係してきます。もともと、キリトらはアリスを救出すると同時に最高司祭を倒して公理教会の支配体制を転覆させる目的でここまでずっと戦ってきていますが、あくまでそれはアンダーワールドのためを思っての事なのです。(もちろんカーディナルから頼まれたというのもありますが)
今の政治体制ではファナティオ・アリスをはじめとする整合騎士は偽りの記憶を植え付けられていますし、ライオスやウンベールといった上級貴族が日々下級貴族や私領地民を虐げているといった状況は放置されています。キリトからしてみればこうした状況は許しがたいものであり、最高司祭討伐後は、ラースの計画する最終負荷実験から世界を守り切った上で、彼らには幸せになってほしいと願っています。そのため、ファナティオもキリトにとっては公理教会(最高司祭)の被害者の一人であり、彼女が記憶改変の呪縛から解放されることを本気で願っています。だから、キリトはわざわざ自分達の貴重な武器を1つ消費してまでして、彼女の命を救ったのです。
アリスの剣 (金木犀の剣)
アリスの剣は金木犀の木由来であり、剣自体は金木犀の花の花弁が集まってできた集合体です。作中での描写の通り、一つ一つの花弁自体が鋭利な刃物のような性質を持ち合わせていますので、遠距離から旋風を巻き起こして花弁により敵を攻撃をすること(=詠唱不要の武装完全支配術)もできますし、近距離から集合体としての剣で攻撃することもできます。
壁に穴があいた理由
ユージオは青薔薇の剣の武装完全支配術を使って戦闘中のアリスとキリトを壁際で2人まとめて凍らせることで、アリスの動きを封じますが、その程度では抑えられません。アリスは金木犀の剣の花弁一つ一つを氷の中で飛散させることによって氷を粉砕しますが、キリトはそれを最初から想定しており、すでに武装完全支配術を詠唱していました。氷が砕けると飛散していた花弁は剣の姿に戻るべく、集まり始めますが、その一点に集まる瞬間を狙って、キリトは武装完全支配術を、金木犀の剣めがけて発動させます。これにより金木犀の剣による花弁の旋風(武装完全支配術)とキリトの武装完全支配術がせめぎ合い、その一点を中心として膨大なエネルギーが発生したため、カセドラル外壁が耐えきれずに破壊されてしまったのです。
用語解説
- 最終負荷実験
ダークテリトリー側の人間を人界に侵攻させて戦争を引き起こし、アンダーワールドの民に精神的・肉体的負荷をかけることで、何らかのブレークスルーを得ようという実験。ラースが計画・準備している。しかし、禁忌を破れるアリスが誕生した以上、さらに何かを得る必要は果たしてあるのでしょうか‥‥
- セントラル・カセドラル
アンダーワールドを統治する行政機関、公理教会の最高本部。アドミニストレータによる支配の象徴。
- 整合騎士
公理教会直属の騎士で軍隊兼警察組織。
- 武装完全支配術
剣の持つ力を心意を利用して解放する強力な術。
※1話から最新話までの用語については以下にまとめてあります。
最後に
前回に引き続き今回も戦闘中心の回でした。原作では第12巻にあたります。(アリシゼーション編自体は原作第9巻から始まっています。) なお、今回でこの12巻は終了し、次回から原作第13巻に入ります。
それでは、また。
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