【ネタバレ無し】原作未読向けSAO3期 (アリシゼーション) 9話解説・考察
SAO3期(アリシゼーション)9話の解説を原作のネタバレ無しでします。8話の解説はこちら。
各話はAmazonプライムビデオ, Huluなどで配信されています。見直し等される方は、参考までにどうぞ。(本記事更新時点での情報です)
※サムネは公式の7話予告より引用させていただきました。
解説
今回はユージオとキリトの進級後の学院生活の様子が描かれました。それほどカットされたシーンもなく、話自体もそんなに複雑なものではなかったので、特に引っかかるところは今回に関しては少なかったかなという印象でしたが、一つ挙げるとすれば、上級貴族2人組みがなぜ主席と次席なのかという点ですかね。これは作中での各キャラの会話を丁寧に見ていくと、その理由がわかってきます。
キリトは序盤で彼らの剣の強さの秘訣は、平民や下級貴族を蔑み、それに付随して生まれる卑しい自尊心にあると言っていました。要するに経緯はともかくライオスとウンベールは実力的にはかなり強いということです。まず、これが理由1つめ。
2つめは、アンダーワールドでの剣術の評価の仕方にあります。2人組がユージオに絡んでいる時に、「剣を振り回すだけが剣術だと思うなよ」とか、「ユージオ殿に剣の型を教えてやってはどうか」みたいな発言をしていましたが、ここから伺えるのは、アンダーワールドでは剣術の評価に際して型の美しさも考慮されるということです。上級貴族の場合は、何十年何百年と同じ流派の同じ型を親から代々引き継いでいるケースがほとんどですので、型としてはかなり洗練されており、(アンダーワールドにおいて)たった2年程度しか剣を扱っていないユージオやキリトと比べるとやはり、上手と言わざるを得ないでしょう。これが理由2つめ。
3つめ、最後の理由としてはズバリ経済力でしょう。上級貴族はお金がありますから、子供のころから剣の英才教育を受けられます。ただ木に斧を振るっていただけのユージオとはここでどうしても差が出てしまいます。(キリトに関してはアインクラッドで2年間独自に色々やってきましたからそこまで問題ないと思います。)
以上、3つほどライオスとウンベールの強さの秘訣を考察してきましたが、こうやって見てみると、上級貴族というだけで圧倒的に有利なことがわかりますね。
9話のストーリーそのものに関する言及は以上になりますが、これだけだと少し短いので、現時点でのストーリーの方向性みたいなものをここで確認しておきましょう。アニメなどである時点でのストーリーの方向性や概要を抑えるには、主要キャラの行動目的を明確に把握するのが一番手っ取り早いので、キリト、ユージオ、菊岡の3人の行動目的を超簡単に振り返ってみます。
- キリト→ アンダーワールドからの脱出の糸口を模索+ユージオに協力 (後者の方が大きいです)
- ユージオ→アリスの奪還
- 菊岡→アンダーワールドで軍事用AIの育成、中でもその理想形であるアリスの確保
こうやって見ると、現実サイドもアンダーワールドサイドもアリスを軸に物語が動いていることがわかりますね。
用語解説
まあwikipediaとかにも用語の解説って全部載ってるんですけど、ああいうのって見てしまうと大抵の場合、ほとんどすべてネタバレになってしまうんですよね。こちらではネタバレをしないように上手く書いていますので、是非参考にしてみてください。
- 貴族裁決権
これ、結構初見だとちょっと厳しかったかもしれないですね。これは上級貴族にのみ与えられる、帝国基本法や禁忌目録などの一連の法規に反した平民や下級貴族を裁くことのできる権利です。もちろん裁くといっても禁忌目録やその他法規で決められた範囲内ですので、好き勝手にやっていいわけではありません。ただ、権利行使の対象者が重罪を犯した場合は、それに比例して重めの懲罰を課すことができるようになっています。
- (上級)修剣士
ライオス、ウンベールやキリト、ユージオは学院内ではこの階級ですが、そもそもこれは帝立修剣学院の2年生全員がなれるわけではありません。1年生最後の修剣士検定で12位以内の成績を取った者のみがなれ、修剣士となった暁には傍付きとして新1年生を自由に指名する権利が与えられます。(ただし、1年生なら誰でもいいというわけではなく、入学試験上位者の中から選ばなくてはなりません。)
最後に
今回から原作第11巻の内容に入りました。表紙を飾るのはキリト、ロニエ、ティーゼの3人です。アリシゼーション編は原作第9巻から始まっていますので、9話から3冊目の内容に入ったということになります。
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基本的にアニメ1期2期を視聴されている方なら、原作9巻から、すなわちアリシゼーション編からの購入でも十分理解できるようになっていますので、原作1~8巻をすっ飛ばして、アリシゼーション編のみについて原作を読むというのも全然ありです。読む上で全く差し支えありません。
それでは、また。
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