【ネタバレ無し】原作未読向けSAO3期 (アリシゼーション) 14話解説・考察
SAO3期(アリシゼーション)14話の解説を原作のネタバレなしでします。13話の解説はこちら
各話はAmazonプライムビデオ, Huluなどで配信されています。見直し等される方は、参考までにどうぞ。(本記事更新時点での情報です)
※上部のアイキャッチ画像は公式の14話予告より引用させていただきました。
解説
今回はキリトとユージオがカーディナルの大図書室を出て、セントラルカセドラル武具庫に自分達の剣(11話でアリスに捕縛されたときに没収)を回収しに行くところから、整合騎士デュソルバートとの戦いを経て、カセドラル内で2人の少女に出会うところまでが描かれました。基本的にはずっと戦闘シーンだったので、そんなに引っかかるようなところはないかなと思いますが、一応大事なところだけさらっと触れておきます。
キリトとユージオの目的、そしてカーディナルの目的 (前回のおさらい)
そもそもキリトとユージオが整合騎士と戦い、カセドラルの上を目指すのには大きく分けて2つの目的があります。1つは再びアリスに会い、彼女を連れ戻すということ、そしてもう一つは最高司祭アドミニストレータを倒すということであり、これは大図書館にいたカーディナルの目的の一部でもあります。前者はもう前々から言われていることなので、特にここではコメントしませんが、後者については色々ややこしい部分があるのでもう一度ここで詳しく触れておきます。
キリトもカーディナルもアドミニストレータを倒すという点においてはお互い一致しているのですが、その後という点に関しては、2人では全く考えが異なります。カーディナルはラースの計画している最終負荷実験の開始が近いことを察知し、民衆がこの実験によって虐げられるくらいならいっそのことアドミニストレータを倒して管理者権限を奪還した上で世界そのものを消去して半ば安楽死のような形にしてしまおうという考えですが、キリトの場合はアドミニストレータを倒した後、最終負荷実験に何とか対処してやり過ごす方法を模索しようという考えです。
一見するとキリトのスタンスの場合、わざわざアドミニストレータを倒さずとも、彼女と協力して最終負荷実験に対処すればいいのではないかと思われがちです。しかし、これにはいくつか問題があって、アリスの奪還及び記憶の回復をアドミニストレータが認める可能性が極めて低いという点、整合騎士に偽りの記憶を埋め込むと言った行為や貴族に強大な権力を付与している今の政治体制を容認していいのかという点、そして何より管理者への復帰というカーディナルの200年来の願いを奪ってしまっていいのかという点などがあります。これらのことを考えるとキリトがアドミニストレータと協力するという選択肢はほぼ無理な選択であるということがわかります。
整合騎士デュソルバートがアリスを連行したときの事を覚えていなかった理由
もちろん最高司祭によって記憶を消されていたからなのですが、肝心なのはなぜ消されていたのかということです。
アリスは連行された後、記憶を書き換えられた上で整合騎士となりました。当然整合騎士となったからにはデュソルバートと同じ職場ということになりますので、ほぼ毎日顔を合わせることになります。しかし、ここでデュソルバートがアリスと顔を合わせてはマズいのです。なぜなら、整合騎士は皆アドミニストレータによって、自分が天界から召喚されたという偽りの記憶を植え付けられている以上、デュソルバートが連行したアリスが整合騎士となって再び彼の目の前に現れると、完全に矛盾してしまうからです。
用語解説
- 公理教会
最高司祭アドミニストレータが人界を統治するために設立した行政機関。軍隊兼警察組織として整合騎士を直轄。
- セントラル・カセドラル
公理教会の最高本部。アドミニストレータによる支配の象徴。
最後に
今回の話は戦闘メインでした。アドミニストレータ及び公理教会への反逆を2人は決意したわけですから、次回以降は戦闘ラッシュとなりそうですね。ただ、今後も2人の目的やカーディナルの目的、そして整合騎士やアドミニストレータにまつわる話なんかは頭の片隅に入れておくと、よりストーリーが楽しめると思います。
今回も前回に引き続き原作第12巻の内容でした。次回も同様です。(アリシゼーション編自体は第9巻から始まっています。)
それでは、また。
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