コードギアス劇場総集編3部作におけるTVアニメ本編との主な変更点考察

※上記のアイキャッチ画像は公式の皇道上映告知CMより引用
コードギアス復活のルルーシュは2017年~2018年にかけて公開された劇場総集編3部作、Ⅰ 興道、Ⅱ 叛道、Ⅲ 皇道の3作品の話を基にしています。ですので総集編3部作ではアニメ本編の大幅なカットと新規カットの追加が行われており、少々ストーリー自体が改変されているため、復活のルルーシュを見るにあたってはこれらを視聴していることが前提となります。
今回、この記事ではアニメ本編と総集編3部作とでの主な変更点について考察していきたいと思います。 映画復活のルルーシュの考察・感想などについてはこちらを参照ください。
なお、劇場総集編3部作についてはU-NEXTなどで配信されていますので、それらを利用することで視聴できます。
詳しくはこちらを参照ください⇒ コードギアスシリーズを見るのに最適な動画配信サービスはどれか
(※本ページの情報は2020年7月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)
それでは、実際の主な変更点についてみていきます。
Ⅰ 興道
ルルーシュ達を見送るブリタニア皇族の様子が冒頭に新規カットで追加
ジノもいました。
ヴィレッタ銃撃がディートハルトに変更
シャーリーではなくディートハルトでした。おそらく物語の都合上彼に撃たせてしまうのが一番他に影響がなかったのでしょう。
ゼロとキョウトの面会の場所が変更
TVアニメ本編では富士鉱山の中でゼロと桐原が面会していましたが、映画では場所が変わっていました。
マオ編カット
マオ編がカットされたことによりシャーリーがルルーシュの正体を知らないままの状態となっています。(ただし興道から叛道にかけて薄々ルルーシュがゼロなのではないかと気付きかけてはいます)
Ⅱ 叛道
1期終了から中華連邦編まではほぼカット
これは尺の都合もあったでしょうか、そのせいかカレンはいきなり捕虜になっていました。また、これにより卜部と仙波の生死が不明のままです。(おそらくアニメ通り死んでいるとは思いますが)
ギアスキャンセラーに引っかかったシャーリーにジェレミアが声をかけるシーンが追加
ジェレミアはシャーリーに、「面倒事には深く関わるな、心配しなくていい」的なことを優しく伝えていました。おそらくこの声掛けはシャーリーが厄介事に巻き込まれて危険な目に合うのを防ぐ、つまり死亡フラグを折りにいったということでしょう。
シャーリーは前作のマオ編カットの影響によりルルーシュからギアスをかけられていませんが、ブラックリベリオン後にシャルルのギアスによってナナリーとロロに関する偽りの記憶が植え付けられているというのはTVアニメ本編と同じのはずです。(このシャルルのギアスはアッシュフォード学園の関係者全員にかけられています。そうしないとナナリーがいなくなったと皆大騒ぎです。) ですので、総集編でのギアスキャンセラーはシャルルのギアスのみをキャンセルしたということになります。
このシャルルのギアスがキャンセルされたことにより、シャーリーはナナリーのことを一気に思い出したわけですから当然動揺しますが、ここでジェレミアが一声かけて大丈夫だよとフォローに入ったわけですね。シャーリーがナナリーを探しに行くなんていったら争いに巻き込まれてTVアニメ本編と同様の結末を迎える可能性が高いですから、ここはジェレミアのファインプレーです。
なお、ルルーシュの正体については総集編では薄々勘付いてきてはいるものの、TVアニメ本編のようにマオ編以来ギアスで封印されていた記憶がギアスキャンセラーにより一気に思い出されたわけではないですし、叛道の時点では確固たる証拠を掴めているわけでもないのでシャーリーの行動に影響を及ぼすことはなかったのだと思います。
スザクとビスマルクの会話シーンが追加
ラウンズの中で唯一ギアスについて知るビスマルクとスザクがギアスについて話すシーンが追加されました。(ただし、シャルルの計画についてはビスマルクはスザクには教えてくれません)
スザクと咲世子の戦闘シーンが追加
中華連邦にゼロがいるのに学園にそのままいるルルーシュのことを不審に思ったスザクが例の襟を少し持ち上げる仕草(2人にはわかるはず)をやったところルルーシュが全く反応しなかったため、ルルーシュが実は咲世子の変装であることがスザクにバレてしまい、戦闘になりました。(咲世子も白兵戦ではスザクに負けないくらい強いです)
ガウェインの入手経路が変更
アニメではルルーシュが神根島で奪取していましたが、そうではなく騎士団経由(インド軍区ルート?)で入手したことに変更されていました。どういった意図でこのような変更がなされたのかは不明です。
シュナイゼルのアヴァロンからのハドロン砲がガウェインではなくモルドレッドからに
何の意味があるのかはいまいちわかりませんが、こういった変更がありました。
神根島漂流記カット
丸々カットです。神根島へのワープについてはギアスの中でも屈指の謎として様々な説が考えられてきましたが、これについては復活のルルーシュで何か明かされるのでしょうか‥‥
Ⅲ 皇道
シャーリーの生存が確定
Ⅱ 叛道まででほぼ確定していましたが、最後まで生き残りました。
ラストにC.C.が手紙を頼りに街道を進んでいくシーンが追加
C.C.がジェレミアとシャーリーからの手紙を読みながら街道を進んでいくシーンがラストに新規カットとしてありました。街道には馬車の通った跡らしきものが延々と刻まれていましたので、おそらくはジェレミア(とシャーリー)がルルーシュの遺体を馬車か何かで運び込んだということでしょう。ジェレミアとシャーリーが協力して何かをやっているのでしょうね。
C.C.がまだコードを持っていることが確定
ラストに追加された手紙のシーンで「私はまだ時の中で漂い続けるのか‥‥?」、というルルーシュに対する問いかけのようなセリフがあったので、C.C.は皇道の時点ではまだ不老不死の状態であることがわかります。
ゼロレクイエムの前にシャーリーがC.C.と接触しているシーンが追加
一瞬でしたが、そんなシーンがありました。最後の手紙のシーンと何かしら関係しているのでしょう。手紙を渡していたのかもしれません。
ゼロレクイエムの際のジェレミアのスザクに対するセリフがカット
最後、スザクがジェレミアを飛び越えてルルーシュの所へ行くシーンがありますが、TVアニメではセリフがあったのに対し、総集編ではセリフがカットされ、ジェレミアは黙ったままでした。(ただし、表情についてはTVアニメ本編と同じ) ジェレミアはこの時点で今後の展開をある程度把握していたのかもしれません。